福寿草(フクジュソウ)の魅力

更新日:2019/02/24

福寿草の魅力

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フクジュソウ(福寿草)はキンポウゲ科フクジュソウ属の落葉性多年草。

日本では北海道から九州の山林に自生していて、江戸時代から愛された古典園芸植物の1つ。

春の訪れを告げる花として、「元日草(がんじつそう)」や「朔日草(ついたちそう)」とも呼ばれています。

フクジュソウは春までの期間をほとんど地中で過ごす生活環を繰り返す春植物(スプリング・エフェメラル)で、花が終わると茎葉を伸ばし、光合成をして栄養を蓄え、夏以降は地上部が枯れた状態でそのまま越冬します。

12月頃に新芽が顔を出し、2月~4月頃に開花。普通黄色の花を咲かせますが、三段咲きの品種や紅花種もあります。花は陽が当たると全開し、夕方になると閉じます。

花時は10~15cm程ですが、花後は30cm程の人参の葉の様な深緑色の草丈になります。

フクジュソウの管理

管理場所

冬から春は日当たりのいい温かい場所に置き、花後は強い風の当たらない明るい半日陰で管理してください。

夏の強い日差しや暑さで葉や根を傷めやすいので、木陰のような環境を作ってやると良いです。

花後に葉を長く保つように管理すると来春も豪華な花を咲かせてくれます。

露地栽培でもよく育ちますから、腐葉土などを混ぜた柔らかい土に植え付けるようにしてください。

用土

市場に出回るフクジュソウの苗のほとんどは荒目の鹿沼土に入ったポットに植え付けられています。

涼しい培養場では適した用土ですが、これを平地で育てるには用土の条件を見直さなくてはいけません。

基本的には水はけのいい重めの土壌を好みますから、用土は小粒の赤玉主体に鹿沼土、それに腐葉土を3割程度混ぜたものを使うといいでしょう。

水やり

フクジュソウの根は多数のゴボウ根があるだけで側根がなく、水の吸収効率は高くありません。

乾燥を嫌うので土の深部が乾く前にしっかり水やりしてください。開花時は花に水がかからないように注意してください。

ただ、夏場は過湿による蒸れが根を傷める原因にもなるので、夏の過水には注意が必要です。

フクジュソウは地上部が枯れている期間が比較的長い植物ですが、休眠期でも根は活動しているので冬も水やりが欠かせません。

ただし冬は芽や根が凍結すると腐って枯死してしまう原因にもなるので、夜間に余計な水分が残らないように朝の内に水やりしましょう。

肥料

フクジュソウは山林に自生する植物で、落ち葉などが堆積し腐葉土化した肥沃な土壌を好みます。

花後と秋に油かすなどの固形肥料を与えて、植え替え時には緩効性の元肥を用土に混ぜておきましょう。

植え替えと繁殖

福寿草の根

フクジュソウの根

フクジュソウはゴボウの様な根茎を地中深く伸ばしているので、正月用に根を切り詰めて小鉢に植えようとすると、開花頃には衰弱してしまいます。

株苗は深めのポットに入っているものを選び、無理な根処理は避けてください。

植え替えは2~3年に1回の株分けで、休眠中の秋(9月~10月)に行います。フクジュソウの種は発芽率が低いので、植え替え時に大きくなった株を割って増やすことができます。

鉢に折れる場合は、太くて長い根は切らずに無理のない大きさの鉢に巻き込むように入れて下さい。

乾燥と過湿を嫌うので、あまり小さく持ち込もうとせずに水はけのいい用土で夏場を涼しく過ごさせることが長持ちのコツです。

翌年も花を見たい場合は格好が悪くても深鉢に移して栽培するか、地植えして春先に鉢上げして楽しんでもいいかもしれません。

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