縮緬葛(チリメンカズラ)の魅力

更新日2018年06月11日

縮緬葛(チリメンカズラ)

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縮緬葛(チリメンカズラ)はキョウチクトウ科テイカカズラ属の常緑つる性低木。

細かい枝の作りや照りのある小葉、紅葉の美しさが特徴で、江戸時代から人気の古典園芸種の1つです。

矮性種なので太りが遅く、完成まで年月を要しますが丈夫で萌芽力が強く作りがいのある樹種です。

暖地性の樹種なので寒さに弱く、冬の管理や植え替え時期に注意が必要です。

縮緬葛の特徴

縮緬葛と定家葛

定家葛

縮緬葛は定家葛(朝鮮定家葛)の矮性種です。

定家葛は古名を「マサキノカズラ」といい、現名の由来は「式子内親王を愛した藤原定家が、死後も彼女に執心し続けついに葛に生まれ変わって彼女の墓にからみついたという伝説」に基づくもの。

定家葛は花も咲く種類で、花期は5月~9月頃。最初の開花のあと、いったんは花が終わりますがその後に伸びる蔓の先に再び花が咲き始めます。

白黄色の他、薄ピンクの種類もありプロペラのような形の花がかわいいですが、有毒植物です。

縮緬葛の葉性

矮性種の縮緬葛は花は咲きませんが、細かい枝葉や紅葉、持ち込む程に増す幹肌の古色感が魅力で古くから盆栽にして親しまれています。

成長が遅く、幹や枝が太り難いですが幹肌は持ち込む程に古色を帯び、強剪定でもよく芽吹く性質があります。

葉色は深緑色の青葉性や、やや黄緑がかった黄葉性の他、斑入りの「初雪カズラ」なども人気。

葉の形も細長いものや丸味のあるものなど違いがあり「細葉チリメン」「丸葉チリメン」などと呼ばれています。

縮緬葛の葉

縮緬葛の繁殖法

発根しやすいので取木や挿木が容易。

細枝を挿しても発根するので数本を束ねて挿し、全体にふわっと広がった叢生(そうせい)樹形に仕立てても良いです。

縮緬葛の主な樹形

模様木、斜幹、双幹、株立ち、石付きなどいろんな樹形に作ることができます。

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